3月1日(火) 18時30分より、島原高校定時制第64回卒業証書授与式が挙行されました。
教職員や在校生の皆さんが、卒業生と共に過ごした時間にお想いを馳せながら準備された手作りの温かい会場。
先生や仲間が待つその会場に卒業生が入場し、キャンドルの灯りで照らされた厳かな雰囲気のなか、四年生2名・三年生1名、計3名の卒業生一人ひとりに、校長先生から卒業証書が授与されました。
北浦剛資校長先生(高26回)は、半島唯一の定時制課程として夜学の火を灯し続け、既に60年余りの歴史がある島原高校定時制で学び、困難を乗り越え大きく成長した定時制64回生を讃えられ、その門出に際し、『卒業後は一社会人としての責任とやり甲斐を感じ、人の役に立つことを喜びとしてほしい』、『これからの人生、島原定時で学んだことを誇りに、自分を信じ心豊かに生きてほしい』、『かけがえのない古里の自然や人情を決して忘れず、ふるさと島原を愛し続けてほしい』と、3つの餞のことばと共に、定時制64回生の輝く未来に幸多かれとお祝いのことばを贈られました。
在校生を代表して前田智史さんから、『部活動で率先して練習に参加したり、上級生として私たちに声かけをしてくださったり、たくさんのレクレーションで先輩方と過ごした楽しい日々を懐かしく思い出します。また、どの行事でも、私たちが楽しく過ごせるように事前の準備をしてくださったり、本当によく動いてくださった優しい先輩方。この高校生活で努力をなさったという経験を自信にして、この先待ち受けている試練を乗り越え、失敗を恐れずにこれからも頑張ってください。私たち在校生も先輩方に負けないよう、島原高校の伝統を守り継ぎ、後輩の見本となるよう精一杯精進していきます。』と、卒業生への感謝と激励のことばが贈られました。
それに応え、卒業生代表の本多丈一郎さんは、『昼間アルバイトをし、夜、学校で学ぶことは本当に根気がいることで、正直高校を続けていく自信がありませんでしたが、仕事と学校と無我夢中で過ごすうちに、定時制を無事に卒業できたら、さまざまな社会の厳しさもきっと乗り越えられるだろうという自信が持てるようになりました。「働く」という厳しさと、夜学校で学ぶ大変さを既に経験していることは定時制の強み。定時制高校に来たことを誇りに思います。後輩の皆さんも辛いことがあり、学校を辞めようかという気持ちになることがあるかもしれませんが、とにかく、学校に出て、ちゃんと卒業してほしいということを強く伝えたい。卒業後はどんなに困難でも、諦めないで、とことん夢に向かって突き進んで行きます。』と、見守ってくださった先生方や支えてくださったご家族への感謝のことばと共に語られました。
最後に、卒業生保護者を代表してPTA会長の野口圭一郎様より、温かく見守り続けてくださった先生方へ感謝とお礼のことばが述べられ、島原高校定時制第64回卒業証書授与式は閉会しました。