3月1日 18時30分より、島原高校定時制第63回卒業証書授与式が行われました。
何日も前から、在校生や職員の皆さんの手で一つひとつ準備された会場は本当に温かく、これまで共に過ごした卒業生への想いが溢れています。
キャンドルの優しく揺れる灯りのなか、北浦校長先生から、4年生5名・3年生4名、計9名の卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。
北浦校長先生は、夜間定時のシンボルでもあり皆がそれぞれ自分色の光を放っているという意味の<一つ星>、島定生徒が伝統文化継承の一端を担っている<薪能の篝火>、不安や絶望感のなか見つけた一筋の光であり未来を照らす希望の光の<校舎の灯り>という、これまで生徒たちを支えてきた『3つの灯り』に沿って卒業生の高校生活を振り返られ、伝統ある島原定時の灯りを守り続け、後輩たちに引き継ぎ歴史のバトンをつないでくれた63回生の光り輝く未来に幸多かれとお祝いの言葉を贈られました。
続いて、在校生を代表して本多丈一郎君から、「個性的で明るい先輩方との行事・レクレーションは本当に楽しく、自分も先輩方のように友達や仲間を楽しくできるような存在になりたい。将来、困難な事があった時は共に過ごした定時を思い出してください。」との言葉が卒業生へ贈られました。
それに応え、卒業生代表の松本まどかさんからは、後輩たちへ「学びながら社会で働くことの厳しさを分かることができたのは自分たちの強み。働きながら通学している自分に誇りを持ってください!」との激励の言葉が贈られ、「学校がこんなに温かい場とは想像もしなかった。定時制で過ごしたことを忘れず誇りを持って学び舎を旅立ちたい。」との決意の言葉が、ご両親そして先生方への感謝の気持ちと共に語られました。
そして最後に、担任の先生から一人ひとりに花束を贈られ、卒業生は会場を後にしました。
授与式を無事に終えた卒業生を、定時制のみんなで挿した季節の花や、校長先生が卒業生一人ひとりの名前を書かれた灯篭やキャンドルと共に見送りました。島原定時でのこの「キャンドル卒業式」は、不安な気持ちで入学し、友人や先生たちに支えられて成長し、今新たな世界に向かって飛び立とうとする卒業生を祝福するためのものだそうです。