3月1日(土) 午前10時より、島原高校全日制66回生の卒業式が行われました。 卒業生が入場し厳粛な空気のなか開会し、国家斉唱の後、証書を受け取る生徒達の表情を映し出す大きなスクリーンの映像と共に、233名の卒業証書授与が行われました。 北浦校長先生は、先ず「父なる山 普賢岳のごとき厳しさで、自らを律して生きよ」、次に「母なる海 有明海のごとき優しさで、他に対する思いやりを持って生きよ」、そして「尽きることのない湧水のごとき清らかさで、誠実に真面目に生きよ」というふるさとのシンボルに因んだ「3つの餞」の言葉を卒業生へ贈られました。 そして、これまで子供たちを大切に育ててこられたお母さん方へ想いを言寄せて、「山よりも高く海よりも深く尽きることなし 我が子への愛」という自作の歌を贈られました。 在校生送辞では、山下龍一君より、「ひたむきに文武両道を貫き、何事にもチャレンジし続けてきた先輩方は私達後輩の誇りです。私達も先輩方が残してくださった伝統を受け継ぎ、そして次の後輩達へと引き継ぐことを誓います」との誓いの言葉が贈られました。 しおかぜ総文祭で島原の実行委員長を務めた松本未来さんからは、答辞のなかで、実行委員長という責任を光栄に思いながらも、その重責ゆえのプレッシャーや抱いていた様々な葛藤に想いを馳せながら、「多くの人の支えがあったことを心にとめ、これから未来を切り開いていきたい」、そして、「辛い時、嬉しい時、いつも一緒にいてくれてありがとう。後悔しないように一日一日を大切に歩んでください」と後輩達への感謝の言葉、「共に過ごした66回生が大好きです!」と同級生へのメッセージが贈られました。 続いて式歌斉唱、校歌斉唱の後、保護者代表の前中さんと松崎さんから謝辞が述べられ、卒業生は在校生・職員に見送られながら退場し、66回生の卒業式は閉会いたしました。
同日、午後6時30分より、島原高校定時制62回生の卒業式が行われました。 キャンドルに明かりが灯り、とても幻想的で温かい雰囲気のなか、北浦校長先生より20名の卒業生へ、ひとりひとり卒業証書が手渡されました。 昨日の入会式の際にはラフな通学服だった生徒達も、スーツや和服姿で卒業証書をとても礼儀正しく受け取る姿は、本当に素敵でした。 北浦校長先生は、62回生のこれまでの軌跡を、卒業記念の生徒会誌『燈火』に掲載された文章を元に、入学時の「不安」、学校生活での「苦難」、そして卒業を前にした現在の「感謝」という三つの段階でたどられました。 在校生の送辞として、堀口星矢君は、共に楽しく過ごした時間を振り返り、その時間を常に準備してくれていた卒業生への感謝、そんな先輩方をお手本にして頑張っていきたいとの決意、そして、新しい世界でも、定時制で持つことが出来た「よき出会い」がありますようにと、大切な先輩を想う言葉が贈られました。 続いて、答辞では、毎日、諫早から四年間一日も休まず登校した平田龍君から、学校の仲間といつも一緒に笑い辛い時でも皆で励まし合ったから学校生活を乗り越えられたとの感謝の気持ちや、行事や部活動での思い出、在校生への激励、そして、先生方やご両親への感謝の気持ちが語られました。 定時制で頑張っている皆さんにとって、仕事で疲れた後に学校へ行くことは「苦労」ではなく、反対に共に頑張る仲間がいる学校があるからこそ仕事を頑張れるんですね。沢山の事を乗り越えて壇上に立つ吉田君は、自信に満ちた、とてもいい表情をしていました。 最後に、先生方から花束を贈られ、後輩達と固い握手をしながら退場する卒業生の涙に四年間の深い想いを感じました。 全日制66回生、定時制62回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
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