大学生の姪は武家屋敷も初めてだというので、二人で武家屋敷通りを歩いて資料館を訪ねました。 今は、土日だけ開館(入館料200円)ですが、奥様が丁寧に説明してくださいました。 久しぶりに伺ったのですが、明治・大正・昭和が活き活きと息づいています。 ほんの数十年しか経ってないのに、なんて日本は変わってしまったんだろう。 建物も、榊原先生のこだわりの古い懐かしい梁のある家です。
写真は、榊原資料館の玄関入り口に飾ってある古いお雛様を説明なさっている奥様です。
昨日の島原新聞に川上四郎先生が、同級生だった榊原先生のことを偲んで寄稿なさった文章から引用します。
この「私は老人が好きだ」と題した文は、榊原武之氏が高村光太郎の「私は青年が好きだ」の本歌取りで、平成18年2月に作られたものだそうです。
私は老人が好きだ
私の好きな老人は 稲の穂のように ずっしりと重く 稔るほど おのずと頭を下げる
私の好きな老人は 梅のように凛として 香を放つ 私は老人が好きだ 私の好きな老人は 匠のように 深く静かに 伝統に生きる 私は老人が好きだ 私の好きな老人は 焚き火のように 周囲をなごませ 暖かく 心をつつむ 私は老人が好きだ 私の好きな老人は 星座のように輝いて 永遠の宇宙に生きる 私は老人が好きだ 私の好きな老人は いさぎよく いつも静かに笑っている 私の好きな老人は 尽きぬ愛情でひとりでに 人生を楽しくさせる
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