本日は「金環日食」の日でしたので5時に起床し、前から観測ポイントに決めていた、自宅から徒歩20分ほどの地点まで日課のウオーキングをいつもより早めに実行しました。
しかし、空は厚い雲に覆われていて機会あるごとに天文関連情報を仕入れたり日食眼鏡も相当前に購入して今日という日に備えていた私としては残念至極という思いでした。
観測を諦め帰宅の途につきましたが途中、横浜動物公園へ入っていく多くの乗用車を見かけました。横浜動物公園では動物たちと一緒に日食を観察するというプログラムが計画されていたのですね。そこには、昨日から泊まり込みで参加できるようテント広場も用意されていたようです。
自宅へ到着直前には、雨粒も落ちて来ました。帰宅してから、上空の分厚い雲を恨めしく思いながらお茶を飲んでいるうちに日食が始まる時間になりました。自らの観測をあきらめ、各地の日食フィーバーをテレビのライブ中継で観ていると心なしか、外が明るくなったように感じました。窓越しに空を見上げると雲の薄いところが一か所出来ていてそこはバックライトに照らされている携帯電話の壁紙のようでした。淡い希望を抱きながらしばらく眺めていると待ちに待った「ゴールド・リング」が姿を見せてくれました。そこそこの厚みのある雲がフィルターとなったようで裸眼で観ることができました。ほんの数秒間の出来事でしたが一生忘れることのない貴重な体験となりました。